展示写真解説 19「これがロードレース」
ロードレースは個人に成績がつくけれど、実際はチーム対抗の団体競技です。
チーム内は勝つことを任される選手と、それを助ける選手に二分されていて、エース役が機材の故障に見舞われると、アシスト役は自らの機材を差し出すことも認められています。
めったにないけれど、それでもパリ〜ルーベのような機材故障が相次ぐレースでは目にすることがあります。
このように、チーム内は選手の役割分担が明確になっています。
これは世界選手権や五輪のような国別に編成される競走でもまったく同じことです。
コースと調子を見て勝てる可能性がある選手がリーダー、それをうまく助けられる選手がアシストに指名されます。
振り返って、日本では世界選手権や五輪代表選考がそれまでの成績によって決められています。コースにあった脚質だとか、そのときの調子がまったく考慮されない。もはやロードレースではないことを永年に渡ってやっているのです。
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