展示写真解説 16「南イタリアの圧巻風景」
これは昨年のジロの写真で、場所は南イタリアのコゼンツァ州の町モラーノ・カラブロです。
南イタリアはこうした山の斜面に形成された町があって、まさに息を呑むような美しさです。
今から20年以上前、やはりこのあたりにジロが到着しました。
当時、ホテルを予約せずにオートバイの運転手といっしょに行き当たりばったり方式でその日の宿を見つけていました。
ところがこのあたりはホテルがなかなかありません。
あったとしても、チームや関係者が使っていることが多く、ほぼ満室です。
1時間ほど山道を走ったのですが、老婆が頭の上にカゴを乗せ、それを手で支えもせずに歩いているのを見ました。
イタリアにまだこうした文化が残っているのかと、腰を抜かしました。
ようやくホテルがありましたが、そこにはマペイチームの大型バスが停まっていました。
選手が泊まるようなところはだいたい満室で、そこも案の定、断られました。
暗い気持ちで次のホテル探しに向かいましたが、あのカゴを頭に乗せた老婆の姿、そしてホテル探しの道中見かけた斜面にできた街の美しさが今でも忘れられません。
いつか時間ができた時、また南イタリアをレンタカーで回ってみたいと思っています。
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