展示写真解説 12 「パンターニのショーに酔った日」
1999年ジロ第15ステージ、オローパがゴールのステージ。パンターニは最後の上りでチェーンを外し、立ち止まりました。
ところがそのあと次々と先行する選手を追い抜き、ジャラベールすらも後塵を拝したのです。
僕はこのときのことをはっきりと覚えているのですが、とにかく沿道は興奮したファンが道路に出てきてオートバイが進めない。
後ろからはパンターニが猛烈な勢いでやってくる…。会場が騒然となり、クラクションと怒涛の声援でパニック状態でした。
これは大混乱の中で撮った写真です。パンターニの鬼気迫る走りにも痺れますが、チームカーを運転するマルティネッリ監督はオートバイのカメラで顔がよく見えませんが、クルマの窓から顔を出して運転しているのです。パンターニの走りを見るのに、フロントガラスすら邪魔だったのでしょう。
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